1400GTR Customization KAWASAKI 1400GTR 2008

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剥がれた左膝パッド 剥がれた右膝パッド タンク側に残った両面テープ
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タンク側に残った両面テープ 左膝パッド取付面清掃 右膝パッド取付面清掃
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取り外した膝パッド 膝パッド裏面両面テープ貼付 左膝パッド取り付け
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右膝パッド取り付け 左膝パッド 右膝パッド

実施日: 2025年4月14日
総走行距離: 101,909km

昨年2月に取り付けた燃料タンクパッドの膝パッド手前側が、最近左右ほぼ同時に剥がれてきた。ほとんど伸びない素材でできている膝パッドを、燃料タンク(以下タンク)の三次曲面部分に貼り付けたので、膝パッドが元の形に戻ろうとする力がかかっているところに、両面テープが劣化して粘着力が弱まり剥がれたのかもしれない。しかし取り付け後たった1年程で剥がれてくるとは情けない。このままでも膝の内側にパッドが引っ掛かるようなことはないが、見てくれが悪いので補修することにした。

タンクパッドを剥がしてみると、両面テープは左右とも膝パッドから剥がれてタンク側に残ってしまった。タンク側に残った両面テープはかなり強力に貼り付いていて非常に剥がしにくかった。つまり膝パッドが剥がれたのは、両面テープの劣化というより、メーカーがタンクパッドの裏面に両面テープを貼るとき、脱脂を十分に行なっていなかったためかもしれない。もしくは膝パッドの裏側は両面テープが着きづらい材質である可能性もある。

補修作業は、取り外した膝パッドを洗浄し、裏面をプレソルベントで十分に脱脂して手持ちの両面テープを貼り付ける。タンク側も古い両面テープを剥がしてプレソルベントで脱脂する。タンクの三次曲面にできるだけ沿うように、膝パッドをヒートガンで温め柔らかくし、タンクと膝パッドの粘着面に霧吹きで水を掛けてから貼り付けた。センターパッドが若干左側に寄っているので、右側の膝パッドを左側より少しセンターパッド寄りに貼り付けて、真後ろから見たときのバランスを取っておいた。貼り付け後には再度ヒートガンで膝パッドを温め、タンクに圧着しておいた。


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折れたバンクセンサー 中華エキストラクターセット エキストラクター使用中
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潰れたエキストラクター先端 雄ネジ取れました M6タップでネジ穴修正
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自作バンクセンサー材料 純正/自作バンクセンサー 自作バンクセンサー取り付け
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自作バンクセンサー 自作バンクセンサー 自作バンクセンサー

実施日: 2025年3月30日
総走行距離: 101,864km

今月サイドスタンドプレートを取り付けていたとき、左側ステップのバンクセンサーが折れてなくなっていることに気付いた。昨年11月左側に立ちゴケしたとき折れたに違いない。2008年6月左側に立ちゴケしたときも、やはり同じように左側ステップのバンクセンサーが折れた。その際はステップ側バンクセンサー取り付け部も大きく破損したので、左側ステップとバンクセンサーをセットで取り寄せて復旧した。調べたところ、今回はステップ側バンクセンサー取り付け部が若干割れていたものの、ネジ穴そのものはまだ十分に使えそうであることがわかった。問題は折れたバンクセンサーの雄ネジ部分がネジ穴の中に残っているので、これを取り除かないとステップに新しいバンクセンサーを取り付けられないことである。

折れてしまった雄ネジをネジ穴から取り出すにはエキストラクターというツールを使うのが定番とされている。そこでAliExpressでエキストラクターを調べてみたところ、サイズの異なる6種類のエキストラクターが含まれたセットがあり、それぞれの両端にドリルビットと逆タップが付いている。価格は260円である。あまりにも安いので一抹の不安はあったものの、他のエキストラクターの価格も似たようなものだったので発注することにした。モノは中国から一週間足らずで届いた。筆者はこれまでエキストラクターを使ったことはなかったが、届いたモノはそれなりに使えそうな雰囲気はあった。

入手したこのエキストラクターを使って、ステップのネジ穴に取り残されたM6の雄ネジを取り出す作業に着手した。ところがこのエキストラクターがとんでもないナマクラで、まずドリルビットが雄ネジに入っていかず穴が掘れない。仕方なく手持ちの同じような直径のドリルビットで雄ネジに穴を掘ることになった。次に、掘った穴にエキストラクターの逆タップを押し当てて電動ドリルを左回転させたところ、逆タップが一向に穴に食いつかないどころか、逆タップの先端部分がすぐに削れて潰れてしまった。やはり値段だけのことはある。このエキストラクターは全く使えなかった。

そこで手持ちのドリルビットで雄ネジを揉み、破壊して取り外すことにした。先ほど雄ネジに穴を掘ったドリルビットより少し直径の大きいものを電動ドリルに取り付けて雄ネジの穴を拡大する。この作業を始めてすぐ、右回転するドリルビットが、先に雄ネジに掘った穴に引っ掛かって雄ネジを回すことになり、ラッキーなことに貫通穴となっているネジ穴の反対側から雄ネジが転がり出てきた。やはり常日頃から徳を積んでおけば図らずも幸運に恵まれるということだろう。雄ネジが取れたネジ穴にM6のタップを通してネジロック剤を除去し、ステップにバンクセンサーを取り付ける準備ができた。

バンクセンサーは1個187円のパーツである。これをカワサキオンラインショップで購入する場合、一回の注文が税込み5,500円以上でないと660円の送料がかかる。パーツ代より高い送料がかかってしまうのも釈然としない。そこで少し考えてみたところ、純正バンクセンサーに近い長さのM6ネジをバンクセンサーとして使うことを思いついた。まず右側ステップの壊れていないバンクセンサーを取り外し、M6ネジのストックの中から同じような長さのもの選び出した。それにパイプ状のスペーサー1個とM6ナット2個を組み合わせて自作バンクセンサーを製作し左側ステップに取り付けてみた。一瞥しただけでかなりの違和感があるものの、バンクセンサーを接地させるほどバイクを寝かせることのない筆者にとってはこれで十分であるといえる。


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サイドスタンドプレート サイドスタンドプレート底面 下側プレート
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上側プレート サイドスタンドプレート重量 下側プレート厚み
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サイドスタンドプレートなし サイドスタンドプレートあり 下側プレートフィッティング
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サイドスタンドプレート取付状態 サイドスタンドプレート取付状態 サイドスタンドプレート取付状態
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加工したサイドスタンドプレート サイドスタンドプレート取付状態 中強度ネジロック剤
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加工したサイドスタンドプレート 前側上下プレート間の隙間 低強度ネジロック剤

実施日: 2025/3/23
総走行距離: 101,815km

1400GTRに乗り始めた当初から、サイドスタンドで立てた車体の傾きが大きいと感じていた。最近は寄る年波で筋力が衰え、サイドスタンドで立てた1400GTRを跨ったまま起こすのが大変になってきた。1400GTRのサイドスタンドのパーツ(34024-0033-18R)は仕向地で違いはないので、その長さはおそらく数の出る右側通行国に合わせてあるに違いない。道路は排水のため、国を問わずカマボコ型に成形されており、右側通行に合わせた長さのサイドスタンドは左側通行国で使うには短い。結果として左側通行国で道路の左端にサイドスタンドで立てた1400GTRは大きく傾くことになる。

サイドスタンドプレートというパーツがある。これはサイドスタンドの足に履かせる下駄のようなもので、これを取り付けるとサイドスタンドで立てた車体の傾きを小さくできる。また未舗装路に駐車する際にサイドスタンドが地面にめり込むことを緩和できる。そこでAliExpressでサイドスタンドプレートを探してみたところ、アルミ削り出しでアルマイト仕上げの1400GTRにフィットするものがあったので購入することにした。価格は送料込み466円だったが、以前AliExpressの遅配で得た150円のクーポンを使えたので、支払った金額は316円で済んだ。

発注後7日で届いたサイドスタンドプレートは、かなり手の込んだ造形で仕上げも悪くない。これを送料込み数百円で提供できる昨今の中華のモノ作りには正直驚かざるを得ない。余談だが、このサイドスタンドプレートはエスポ便により置き配で筆者宅に届けられたが、エスポ便の追跡サイト上での配達完了時刻は午前3時49分51秒となっていた。そこでその時間の防犯カメラの映像をみたところ、確かにハンドヘルドターミナルを見ながら歩く配達員のお兄さんが映っていた。インターネット上でのエスポ便の評判は芳しくないが、筆者はこれまでエスポ便で品物が届かなかったことは一度もなかったので悪い印象は持っていない。

閑話休題、このサイドスタンドプレートは、上下2枚のプレートと3本のボルトで構成されている。総重量は106gだった。下側プレートのサイドスタンドの足部分が乗る部分の厚みを測ってみたところ約5.1mmだった。つまりこのサイドスタンドプレートを取り付けると、サイドスタンドの足底が5.1mm上方に移動することになり、その分車体の傾きが小さくなる。上側プレートを取り付けてサイドスタンドプレートを固定する前に、地面に置いた下側プレートにサイドスタンドの足を乗せた状態乗せない状態で比較画像を撮っておいた。

このサイドスタンドプレートは、上下のプレートでサイドスタンドの足部分を挟んで固定するが、上側プレートがサイドスタンドの足のフロント側にかかる部分の面積がかなり小さいので、下側プレートをサイドスタンドの足に対してできるだけ後ろ方向に位置させて、足のフロント側にかかる上側プレートの面積を最大化する必要がある。さもないと、ちょっとした入力でサイドスタンドプレートがフロント方向にスライドしてサイドスタンドの足から外れてしまう。上側プレートの取り付けは、3本のボルトのうち、まず足の後ろ側にあるボルトを締め付けてサイドスタンドプレートがフロント方向にスライドしないようにしてから残りの2本のボルトを締め付ける。

サイドスタンドプレートを取り付けた車体を起こしてみると、目論見どおり、これまでより楽に感じた。ただし、車体の脇に立ってサイドスタンドをはらうときに、これまでの感覚で車体を起こすと、サイドスタンドプレートの底が地面に当たり、はらえないことがあった。しかしこれは慣れれば問題ではなくなるに違いない。このサイドスタンドプレートは、費用対効果という点でかなりの高スコアをつけることができる実用パーツといえるだろう。

<2025年4月15日追記>
総走行距離: 101,965km

ヘッドライトが点灯しなくなっていたので調べてみると、後付けしたヘッドライトスイッチ(トグルスイッチ)のハンダ付け部分で電線が外れていた。それを修理して試運転に出かけ、帰宅してバイクをガレージに仕舞おうとしたとき、サイドスタンドプレートのボルトが3本とも緩んでいることに気付いた。見るとサイドスタンドプレートが今にも脱落しそうになっている。センタースタンドを掛け、サイドスタンドを下げてサイドスタンドプレートを手で掴んで下方向に引っ張ってみると、簡単にサイドスタンドから外れてしまった。試運転中に脱落しなかったのは幸運だったといえる。

外れてしまったサイドスタンドプレートを再びサイドスタンドに取り付けた。取り付けボルトを一杯まで締めつけた後、サイドスタンドプレートを手で掴んで下方向に引っ張ってもサイドスタンドから外れなかった。ところがサイドスタンドプレートを水平方向に回してみると、簡単に回ってサイドスタンドから外れてしまった。回ってしまうのは、下側プレートのサイドスタンドがハマる部分の形状が、サイドスタンドの足より若干大きいことによる。手で回るような状態では、走行中の振動でサイドスタンドプレートが脱落する可能性が高い。

そこでサイドスタンドプレートが回らないよう、サイドスタンドの足とサイドスタンドがハマる部分との隙間を埋めてみることにした。厚さ2mmのゴムシートを5mm幅に切り、片面に両面テープを貼って隙間のできる部分に貼り付けてみた。サイドスタンドの足を左足に例えると、隙間は踵まわりと親指の右側にできるので、その部分に上で作成したゴムシートを貼った。そのように加工したサイドスタンドプレートをサイドスタンドに取り付けたところ、手で回したり脱落させたりすることはできなくなった。念のため、ボルトには中強度のネジロック剤を塗布しておいた。

<2025年4月18日追記>
総走行距離: 102,014km

ガレージでサイドスタンドを出したとき、またサイドスタンドプレートが脱落してしまった。幸運にもこれまでのところ走行中にサイドスタンドプレートは脱落していないが、これは日頃の筆者の心がけと行いによりカミの加護を受けているからに他ならない。前回サイドスタンドの足とサイドスタンドがハマる部分との隙間を埋めたとき、サイドスタンドの足を左足に例えると、ゴムシートのひとつを親指の右側に貼り付けたが、考えてもみると、そこでは下側プレートがサイドスタンドの足に対してフロント側にオフセットされるので、上側プレートがサイドスタンドの足のフロント側にかかる部分の面積が小さくなってしまう。

そこで今回はそこに貼り付けたゴムシートを剥がし、サイドスタンドプレートを手で回転させて小指の左側に隙間を作り、そこに貼り付けてみた。そのようにすると上側プレートの取り付け時にフロント側のボルトをきつく締めても上下プレート間に隙間ができてしまった。あまり見てくれのいいものではないものの、上下プレートがサイドスタンドの足のフロント側をしっかり挟んでいるということなので、このままにしておくことにした。しかしまたサイドスタンドプレートが脱落し補修するハメになる気がしないでもないので、ボルトを締め付ける前に、ネジ穴とボルトをM5のタップとダイスでさらい、前回塗布した中強度のネジロック剤を除去し、新たに低強度のネジロック剤を塗布してボルトを締め付けておいた。


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